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木場・あたらしくなった美術館

 22, 2019 13:30
江東区・木場公園にある東京都現代美術館は、2016年5月から大規模な改修工事のため休館中でしたが、ようやく工期を終え約3年ぶりに帰ってきました。


大胆なデザインの建物は、有楽町マリオンと同じく柳澤孝彦の設計によるもの。私が初めてこの美術館に来たのは、17年前の2002年(平成14年)の事でした。




リチャード・ディーコン『カタツムリのようにB』も健在。数年ぶりの再会です。


今回のリニューアルで館内・館外のサインが一新され、パブリックスペースの整備が行われました。あちこちに配置されたコルクの椅子が新鮮で、温かくも感じます。




館内には地下1階のレストラン『100本のスプーン』と、2階には『二階のサンドイッチ』というカフェ&ラウンジがあります。




その名の通り『二階のサンドイッチ』でランチ。柔らかな日差しを浴びながら食べるサンドイッチはとても美味しい。


お腹も満足したところで散策再開。現在、企画展の『百年の編み手たち –流動する日本の近代美術–』と、コレクション展『MOTコレクション ただいま/はじめまして』が開催されています。


企画展。1910年代から現代に至るまでの、日本の近現代美術史のなかの重要な位置を占める作品群が、3フロアの展示室全体に展示されていました。








今回の3年間に及ぶ改修期間中に、約400点の収蔵品が新たに加わったのだそう。コレクション展ではその新収蔵作品を中心に展示されていました。




展覧会を観終わり展示室を出ると突然現れる、アルナルド・ポモドーロ『太陽のジャイロスコープ』。直径約4メートル、重量約5トンの超大型の彫刻作品は、以前はエントランス近くの屋外に展示されていましたが、今回の改修工事により改めて屋内に展示されることになりました。


展覧会を見終えると、空は既に暗くなり始めていました。「間も無く閉館」のアナウンスに急かされながら外へと出ます。


夕焼けに照らされ、鮮やかな琥珀色に輝く建物が美しい。




全ての展示を観たら流石に足が疲れた…。快い疲労感とともに美術館を後にしました。

新宿の川に浮かぶ染物たち

 21, 2019 23:27
新宿区の落合・中井界隈は、昔ながらの路地が入り組んだ閑静な住宅街で、林芙美子や赤塚不二夫などの文化人たちもこの地に居を構えていました。


お洒落な街という感じではないのだけれど、どこか親しみを感じます。「ぺいざん」は、赤塚不二夫が足しげく通ったという洋食屋。


昭和30年代までは多くの染色工場があり、江戸染色の日本三大産地でした。現在ではすっかり数は少なくなりましたが、その技術は受け継がれ、多くの職人や作家たちが集まっています。






この落合・中井地区を、再び染物の街として広く発信するために毎年行われるイベント「染の小道」は2009年から始まり、今年で11回目を迎えました。


かつては染物を川で水洗いする風景があちこちで見られました。その当時の記憶を蘇らせようと行われる「川のギャラリー」


都心を縫うように流れる川に、見渡す限り染物が続いていく風景は、なかなか趣きのあるものでした。

レトロな水郷のまち・さわら

 16, 2019 23:52
3月も半ばに差し掛かった週末。天気予報では午後から雨という事だけど、なんとか持ち堪えそうな感じ。久々に佐原へと車を走らせました。


まずは腹ごしらえ。古家がお洒落なイタリアンレストラン「ワーズワース」にも惹かれたのだけど、


やはりこの店の蕎麦かな。小堀屋本店は、1900年(明治33年)築の有形文化財です。




江戸時代から受け継がれる秘伝の昆布を使った黒切りそばは、滑らかな食感が美味です。以前この店に来たのはもう30年まえ。久しぶりに食べるそばはとても味わい深かった。


お腹を満たしたところで散策開始。正面は1914年(大正3年)築の三菱館。


小野川に架る忠敬橋は、佐原の街並みのほぼ真ん中に位置しており、古い街並みを見渡すことができます。


小江戸さわら船めぐりと、左手の建物が伊能忠敬旧宅。忠敬が1795年(寛政7年)、50歳で江戸へ移るまでの30数年をここで過ごしました。



「じゃあじゃあ橋」の愛称で親しまれている樋橋。もともと江戸時代は農業用水を送るための樋(とよ)で、溢れ出た水が小野川に落ちるときの音からこう呼ばれているのだそう。因みに日本の音100選にも選ばれています。


日本テレビ「東京バンドワゴン」の舞台になった「珈琲 遅歩庵いのう」には、今でも看板が掲げてありました。


古民家を改造したお洒落な店も、あちこち見られるます。




風情のある街並みを抜けて香取神宮へ。




着いたのは午後5時過ぎ。山道の土産屋はすでに店仕舞いを済ませ、ひっそりとしていました。




山道正面の朱塗りの大鳥居をくぐり、





楼門を抜けると、やがて本殿が見えてきます。


1700年(元禄13年)徳川幕府によって造営され、昭和52年には国の重要文化財として指定されています。黒漆に金色と極彩色で彩られているのは見事な美しさでした。見惚れているうちに周囲は暮れ始め、そろそろ帰途につくことにしました。天気のいい日にまた来ようっと。


Art à UENO{ル・コルビジェ}

 03, 2019 23:21
国立西洋美術館は、開館60周年記念として『ル・コルビジェ 絵画から建築へーピュリズムの時代』が開催されています。




ユネスコ世界文化遺産登録後、ル・コルビジェの展覧会としては今回が初めて。ル・コルビジェが設計した美術館で、彼自身の作品が観られる滅多とないチャンスです。


展覧会は、まず19世紀ホールから始まります。中央の2本のコンクリート柱は、木目の模様が美しい。建築当時、ル・コルビジェが来日した際にこの柱を見て、日本の職人の技術力の高さに感心したのだそう。奥は2階へと続くスロープ。このホールでは代表的な建築の模型が展示されていました。


ル・コルビジェが1914年に提唱したドミノ・システム(Système Domino)


ル・コルビジェと共にピュリズム(純粋主義)を掲げた画家オザンファンのアトリエ兼住宅も、やはりル・コルビジェの設計によるもの。


スタイン=ド・モンツィ邸

ヴォアザン計画は、ル・コルビジェが構想したパリ改造計画。パリ中心部に幹線道路を通し、18のブロックに超高層ビルを建てるというもの。大規模な改造計画でしたが実現には至りませんでした。この計画がもし実現していたら、パリの街並みは大きく変わっていたに違いありません。


イムーブル=ヴィラ

緩やかなスロープを辿っていくと、視点も滑らかに変化していきます。




2階部分は展覧会の題名が示す通り、今から100年前に若きスイス人、シャルル=エドゥアール・ジャンヌレがパリに渡り、ペンネームである『ル・コルビジェ』として巨匠建築家になるまでのストーリーと作品が展示されてましたが撮影はNG。下の写真は以前訪れたときのものです。


低くて黒い天井と、白く高い天井が印象的。

回廊のように巡りながら作品を鑑賞するというのも、この美術館の楽しみ方のひとつです。


時間が経つのを忘れて観ていたら、いつしか外は薄暗くなっていました。空腹に耐えかね、ミュージアムカフェ「すいれん」で、ランチともディナーともつかない食事。シェフのお勧め、絵画 ポテトのラクレットチーズ焼きは、ジョアン・ミロの「絵画」をイメージしてるのだそう。


食事のあとは常設展を楽しんでいたら、あっという間に夜の8時前。「間もなく閉館」のアナウンスに急かされながら西洋美術館を後にしました。


2月もそろそろ半ば。澄んだ青空の下、ちょっと久しぶりに横浜まで出かけました。


まずはコレットマーレでランチ。ここのレストラン街は、どの店も窓からの眺めが絶景なのがいい。正面に観覧車、すぐ下には日本丸。みなとみらいの街並みがパノラマのように広がります。


お腹を満たしたところで赤レンガ倉庫へ。「ストロベリーフェスティバル2019」が開催されていました。


会場内に一歩入ると、そこには一面甘い香りが漂っています。


ドリンクもスイーツも全てが苺づくし。濃厚な甘さと酸味、それにいかにもインスタ映えしそうな鮮やかな色合いが苺好きには溜まりません。




フェスティバルを楽しんで赤レンガを出ると、対岸の大さん橋には「ナッチャンWorld」の姿が。


近くで見たくなり、大さん橋まで歩きました。ナッチャンWorldを実際に見るのはこれが初めて。スタイリッシュな船体に可愛い絵が特徴的な双胴船は、


2008年5月に青森港と函館港(青函航路)の定期便として就航しましたが、経営の悪化などの理由でわずか約半年で定期運用を終えてしまいました。現在はイベント船として運航しており、有事の際には支援物資や自衛隊の兵器などを運ぶのだそう。




大さん橋を離れ歩いていると、象の鼻パークでは新郎新婦が記念撮影をしているところでした。ウェディングドレス姿の新婦は少し寒そうだったけど、二人の笑顔は幸せそうでとても温かかった。


アメリカ山公園。陽は完全に落ち、そろそろ横浜の街を後にすることにしました。


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