台東区の文化財たち

 10, 2017 23:28
3月に入り、ようやく冷たい冬から解放された関東地方。久々に谷中から上野界隈の文化財巡りをしてみる事にしました。最近の谷根千(谷中・根津・千駄木)ブームで表通りや商店街は観光客でいっぱいですが、路地裏を歩いていると何かしら懐かしさと安堵感を覚えます。


国の登録有形文化財にもなっている築地塀(ついじべい)を横目で見ながら暫く歩いていると、


偶然見つけたのは「上野桜木あたり」という名の商業施設でした。昭和13年築の3軒の古民家を改装したもので、ビアホールやベーカリー、塩とオリーブの店などが入っています。昨年の3月にオープンしたみたい。






谷中と言えば、猫。




以前から気になってた朝倉彫塑館に行ってみました。台東区立朝倉彫塑館は、明治から昭和にかけての日本を代表する彫塑(ちょうそ)家である朝倉文夫のかつての住居兼アトリエが美術館として公開されているものです。朝倉文夫自身が設計したそうで、洋風のアトリエと和風の住居部分からなる非常に特徴のある建物は、国有形文化財に登録されています。




敷地全体が国名勝に指定されています。屋上庭園からの眺め。建物自体が高台に建っており、周囲の街並みが一望出来ます。








更に谷中から上野へ向かって歩きます。これも国の登録有形文化財である黒田記念館。耐震工事の為に2012年から休館していましたが、2015年にリニューアルオープンしました。黒田清輝と言えば私が学生の時に教科書で見た「湖畔」と「智・感・情」が、今でもとても印象に残っています。改装前はそれらの絵画を観る事が出来たのですが、リニューアル後は公開されなくなったのはとても残念。










記念館を後にし、そろそろ上野駅に向かう事にしました。上野恩賜公園の林の中、国立科学博物館の正面辺りには野口英世像がひっそりと建っていました。上野は西郷隆盛像が有名ですが、こちらは人影も疎らで気付く人も殆ど居ません。




散策の後は駅前でコーヒーブレイク。のんびり味わっているうちに空は次第に暮れていきました。今日もよく歩いた…。

銀座・昔ながらの顔と新しい顔

 20, 2017 23:45
銀座一丁目の中央通りからメルサ2の角を曲がり、2本目の通りを歩いていると突如現れるレトロなビル、奥野ビルは旧銀座アパートメントとも呼ばれます。左右対象に並んでいるのは1932年築の本館と1934年築の新館だそうで、かつては銀座界隈でも屈指の高級アパートでした。





一階は靴修理店の『UNION WORKS銀座』と、アンティークショップの『Y'sARTS』。なんだか倫敦の街角にでも迷い込んだかのような雰囲気。



玄関を入るとすぐ脇にはポスト。沢山のショップやギャラリーの名前が並んでいます。

民間のアパートとして日本初のエレベーターは現在でも普通に使えますが、二重のシャッター式の扉は手動式で、キチンと閉めなければ動きません。





歴史を感じさせる階段や廊下。






地下には隠れ家のようなショップ。CATHEDRAL GINZAというメンズのセレクトショップで、かなりの拘りを持った品揃えでした。


奥野ビルを後にし、中央通りを新橋方面へと歩きます。ティファニー銀座ビル前には『銀座発祥の地』碑。碑には「銀座発祥の地 銀座役所跡」と刻まれており、江戸時代にこの地に銀座があった事を記念して、昭和30年(1955年)に建てられました。


銀座四丁目交差点。右手が「三愛ビル」の愛称で親しまれている三愛ドリームセンターは昭和38年(1963年)竣工、左手は昨年の8月にオープンした銀座プレイスです。新旧二つのランドマークが向かい合います。


四丁目を過ぎて銀座七丁目から並木通りを歩いていると見えてくるのは、2013年にオープンした資生堂本社(資生堂銀座ビル)です。


一階と二階はギャラリーになっており、入ると資生堂のシンボルマーク「花椿」の形の吹き抜けが一際目を引きます。








資生堂の粉白粉は1917年に発売されたそうで、今年でちょうど100周年になります。因みに花椿のシンボルマークは初代社長福原信三氏が1915年に自らデザインしたもので、そのアイデンティティーは昔も今も変わりません。一番手前の商品が1916年当時の復刻版。


ギャラリーを一通り見た後、資生堂銀座ビル(本社)を出ると、その真向かいはノエビア本社ビル。バレンタインデーという事もあって、ハートマークが鮮やかに映しだされてました。


世界でも有数の商店街『銀座』を散策しているといつも様々な発見があります。この日もあっという間に時間が過ぎてしまいました。
富士山頂と太陽が重なる状態をダイヤモンド富士と呼びますが、都内や関東近郊のあちこちで見る事が出来ます。しかしそのダイヤモンド富士が見られる日は場所によって異なり、この日はちょうど文京シビックセンターで日没時に見られる事を知り、昼過ぎから出かける事にしました。
ここは都営地下鉄の春日駅から直結しており、そのまま入館する事が出来るのですが、外の景色を見たくて一旦出てみる事にしました。礫川(れきせん)公園の春日通り側出口にある春日局像。[文京区「春日」の地名は春日局が乳母として仕えた三代将軍徳川家光により拝領した土地に由来し昔は春日殿町とよばれていました]~地名由来より。

これが文京区役所本庁舎が入居する文京シビックセンター。東京23区の区役所の中で単体としては最も高い庁舎です。25階の展望ラウンジが半円形に大きく張り出しており、一目でそれと分かります。



ロビーからシースルーエレベーターで25階に上がると眼前には180度の視界が広がります。中央にはスカイツリーも望めます。


西側。沈んでゆく太陽が眩くて富士山が全く見えない。

徐々に日が沈むに連れ、富士山がその姿を現し始めました。その光景は神神しくもあります。



日が沈んでからはマジックアワーの始まり。淡いグラデーションの空を背景に富士山のシルエットが美しい。

そして夜の帳が下り、街に明かりが灯り始めました。天空からの景色も十分堪能し、そろそろ帰る事にしたのですが、


隣の東京ドームシティーから鮮やかなイルミネーションと、楽しげな歓声につい誘われちょっと寄り道する事にしました。

人影もまばらな夜の遊園地は、よりロマンチックにも映ります。オルガンの音楽に合わせて回るカルーセル(回転木馬)を見ていると、何故か懐かしい気持ちにもなります。


東京ドームのウィンターイルミネーションのテーマは、日伊国交150周年を記念して「恋するイタリア」だそう。




園内を歩いていると流石に風がとても冷たく、身に染みてきたので家路を急ぐ事にしました。甘い余韻に浸っていたのも束の間、通勤ラッシュの波に飲まれると、一気に現実世界へと引き戻されてしまいました。

今年最初のドラマと再開発された街

 08, 2017 23:26
元旦と二日は寝正月と決め込んでいたのですが、三日目には遂に外の空気が恋しくなり出掛ける事に。京橋に差し掛かると中央通りの両側には大勢の人達が歩道を埋め尽くしていました。箱根駅伝の読売新聞東京本社前のゴールを直前に、選手の到来を今か今かと待つ応援の人々でした。




各大学のチアリーダーの応援にも一層熱が入ります






皆の期待を一身に受け、目前のゴールに向けて全力で駆け抜けてく選手達。声援は最高潮に達します。今年も様々なドラマが生まれました。




興奮も冷めやらぬうちに次に向かったのはゲートブリッジでした。徐々に海に近づいてゆく太陽。






黄昏れ時の東京タワーには2017の文字が入り


帰り道。再び京橋を通ると昼間の賑わいも無くひっそりとしていました。2013年から再開発工事が行われ、昨年11月に完成オープンした京橋エドグラン。1933年に造られた明治屋の本社・本店ビルは外観だけを残して高層化される案もありましたが文化財に指定されている同ビルは丸ごと保存されました。






下は一昨年に撮った明治屋本社。紫色の照明が印象的でした。東京の街は休む事なくどんどんと進化して行きます。

2017年の幕開け

 02, 2017 16:53
明けましておめでとうございます。
大晦日から元日にかけての深夜、今年も赤坂の日枝神社へ行ってきました。師走の慌ただしさもようやく過ぎ去り、街は何処も閑散としていました。こちらは裏参道の大鳥居。大変立派なもので、階段の横にはエスカレーターもありとてもモダンに見えます。山の形をした鳥居は他の神社では見られないとてもユニークなものです。


わたせせいぞう氏のイラストはすっかりお馴染みのものとなりました。


こちらが表参道。男坂を上がると正面に立派な社殿が構えています。




日枝神社の神使いは猿。従って神門には神猿像が安置されています。




この時間は他の寺社ではかなり混雑しているのですが、何故か日枝神社だけは毎年空いており、ゆっくりと初詣を済ませる事が出来ました。


帰り道。日中の喧騒を忘れ静まり返った都内で、此処だけは鮮やかにイルミネーションされてました。六本木、けやき坂にて。


昨年も沢山の方々にブログを訪問されてくださり、沢山の温かいコメントを頂いて本当に感謝しております。今年もどうぞ宜しくお願い致します。

WHAT'S NEW?