FC2ブログ

現代の地下神殿を訪ねて

 21, 2017 23:25
9月に入り、つい先日までの猛暑が信じられないくらい爽やかな天気が続いています。絶好のドライブ日和という事で、栃木方面へと車を走らせました。


向かった先は大谷石のふるさと、宇都宮市大谷町。大谷の奇岩群は、田園地帯の中に奇岩が屹立した独特の景勝から「陸の松島」とも呼ばれます。
 

大谷石は柔らかく加工がしやすい事もあって、古くから建築資材として重宝されています。因みにフランク・ロイド・ライトの設計による帝国ホテルの玄関にも使用されました。この大谷石が、大谷町の東西8km、南北37kmに渡って地下200~300mまで埋蔵されているそうで、至るところで巨大な採掘跡が見られます。




車を停めてしばらく歩くと目的の大谷資料館はありました。
 

入場券を買って坑内へと続く階段を降りて行きます。人が数人すれ違うのがやっとというくらい狭い階段を降りて行くと…、
 

突如そこに巨大な地下空間が広がります。どこまでも続くようにも思われる空間は、まさに現実世界のダンジョン(迷宮)そのもの。想像以上のスケール感は圧倒的なものでした。
  

直線的に切り取られた跡は地下神殿のようにも映ります。映画「インディジョーンズ」のシーンが心の中で蘇りました。


ところどころにライトアップが施されており、未知の美術館に迷い込んだかのよう。


それにしても外は30度近い暑さだというのに、この中は摂氏13度。寒い…。半袖で来た事を今更ながら後悔してしまった。










いくら見ていても飽きない空間でしたが、次の場所へ移動する事にしました。資料館の隣りはロックサイドマーケット。大谷石を使ったグッズを始め、選び抜かれた「とちぎブランド」が並びます。






観光地の土産物屋というより、どこかの街の中のお洒落なショップという感じ。こんな心地良い場所があるとは意外な発見でした。


併設するカフェには、いかにも美味しそうなスイーツが並んでいます。


それにしても、ショップの前には観光客が沢山居るのに、カフェのフリースペースには誰も居ない。やっぱり皆んなは賑やかな場所のほうが落ち着くのかな…。




そろそろ資料館を後にして町を散策する事にします。あちこちで大谷石で出来た大小さまざまな建物が見られますが、その風景はどことなくお洒落。




大谷公園へ。天狗が石を投げて乗せたという「天狗の投げ石」は、崖の上に絶妙なバランスで岩が乗っています。延々と敷き詰められた石畳みもやはり大谷石。


更にその先へ進むと平和観音がありました。
 

ここも元々は採石場でした。高さ27mの観音像は、戦没者の慰霊と世界平和を祈念して、昭和23年から6年の歳月をかけて手彫りで造られたそう。




展望台へ登ると辺りが一望出来ました。夕陽は、観音様の胸元に静かに沈んでいきます。


大谷町を気ままに散策した後は、日光へと更に車を走らせました。あわよくば40年ぶりに行われた「平成の大修理」を終えた陽明門が見られるかと思ったのですが、到着した時は既に真っ暗。またの機会に再度訪れる事にして、今回はそろそろ帰途に就く事にしました。
 

WHAT'S NEW?