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時代のファッションの旗手たち

 13, 2019 00:06
日本を代表するファッションモデルとして伝説的存在の山口小夜子と、彼女を撮り続けた写真家・横須賀功光のコラボ展が、11月2日まで東京広尾のエモン・ギャラリーで開催されています。

1970年代。当時は彫りが深くはっきりとした顔立ちが主流だったファッションモデル界で、黒髪のオカッパに切れ長の瞳という神秘的な美しさの山口小夜子の登場は、非常にセンセーショナルなものでした。アジア人で始めてパリコレのランウェイに立ち、1974年には米ニューズウィーク誌の「世界の6人のトップモデル」の一人として選ばれました。


トルソー(1984年)。横須賀ディレクションによる小夜子の身体を石膏で写し取った彫刻作品。


大使館と住宅街の中にひっそりと建つエモン・ギャリー。地下1階にあるのだけれど、採光部が広く、とても明るいギャラリー内。


小夜子は73年に資生堂と専属契約を交わしたのを機に、横須賀と出会います。以降、二人の共同作品は広告という枠を超え、生涯に渡って美を探求し続けました。


ファッションモデルとしてのみならず、女優、パフォーマー、デザイナーなど多岐にわたり、晩年は自らを「ウェアリスト」と名乗って活動した山口小夜子と、日本大学芸術学部在学中に資生堂の仕事を手がけ、卒業後はフリーランスとなり、ドイツ、イタリア、フランスの『VOGUE』の日本人初のカメラマンとして活躍の場を広げた横須賀功光。その軌跡の一片が窺える今回の写真展でした。




銀座1丁目のポーラ ミュージアム アネックスでは、日本服飾文化振興財団の財団公益化5周年を記念してヴィンテージコレクション展「Mon Yves Saint Laurent」が開催されていました(2019年9月6日〜9月16日)「常に変化し続けるファッション」をテーマに、財団の評価員である小林麻美から財団に寄贈された約180着のイヴ・サンローランのヴィンテージの中から、主に1970年から1980年代初頭までの小林麻美が実際に着用した衣装とヴィジュアルが展示されていました。






絢爛ではないけれど瀟洒。とても50年近く前のものとは思えない。普遍のエレガンスを追求した衣装たちは、さすがモードの最高峰に立つデザイナーの作品でした。




代官山の駅から程近い場所に今年4月に完成したカシヤマ ダイカンヤマ。“丘”をコンセプトに大小の箱が重なり合った建物は、オンワードが手掛ける新たな商業施設です。地下1階から地上5階までの全6フロアで構成されており、1階ギャラリーでは9月14日〜10月13日の間、特別企画展『EXPANDING FASHION by JEANPAUL GAULTIER』が開催されています。




奇抜で前衛的なファッションで『アヴァンギャルドの騎手』とも呼ばれるジャンポール・ゴルチエ。そのオートクチュールの貴重なコレクションが展示されていました。


マドンナの『ブロンド・アンビション・ツアー』や、リュック・ベンソン監督の映画『フィフス・エレメント』の衣装デザインなども担当し、映画や音楽、ダンスなどのポップカルチャーにも深く関わってきました。オートクチュール 2000-01年 秋冬。コレクション パリとそのミューズたち、歌うパリ。


2016-17年 秋冬。コレクションベジタル、モデルMa maille mia!(マ マイユ ミア!)


2007年 春夏。コレクション 人魚、風と湖モデル。


彼がデザインするファッションは、本当にアヴァンギャルドでかっこいい。2018年にパリで初めて開催された『Fashion Freak Show』は、ジャンポール・ゴルチエの半生を歌とダンスとファッションで描いたミュージカルで、来年からワールドツアーとして世界を巡回するのだそう。






ジャンポール・ゴルチエ展をゆっくり楽しんだ後、代官山を後にしました。


猿楽橋を通りがかると、夕陽がちょうど沈む時でした。鮮やかな日没が見えるかと思い、急ぎ足で渋谷へと向かいます。


渋谷ヒカリエから。渋谷のビル群に行く手を阻まれながらも、悠然と静かに姿を消していく夕陽。その夕焼け空はとても美しいものでした。

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