昭和の竜宮城のねこずくし

 05, 2017 16:28
目黒雅叙園の百段階段は、太宰治の小説に登場し、『千と千尋の神隠し』のモデルにもなった有名な場所ですが、普段は一般に公開されておらず、なかなか目にする機会がありませんでした。

現在「福ねこ at 百段階段展」が開催されており、会期中は全室での撮影が可能という事だったのでさっそく行ってみる事にしました。


目黒雅叙園はつい先月、「ホテル雅叙園東京」に名称がリブランドされたそう。




招きの大門。瓦屋根の上には《縁結び》の棟飾りが見られます。


エントランスから専用エレベーターで3階へ上がり更に先を進むと、其処には全く違う世界があるのを初めて知りました。


因みに「百段階段」は通称だそうで、1935(昭和10)年築の旧目黒雅叙園3号館にあたります。現在園内で唯一の木造建築であり、東京都の有形文化財にも指定されています。99段のケヤキ造りの階段廊下には、それぞれ趣向を凝らした7つの部屋が繋がっています。


階段を上がって最初にあるのは十畝(じっぽ)の間。この部屋には366匹の福招き猫が並んでいました。今回催されている「福猫 at 百段階段~和室で楽しむねこアート~」では、9名の作家による個性豊かな作品がそれぞれの部屋に展示されています。






更に階段を上がると漁樵(ぎょしょう)の間。室内は全て純金箔、純金泥、純金砂子で仕上げられており、その絢爛豪華さに圧倒されます。『千と千尋の神隠し』の中で、千尋が働くことになる湯屋は目黒雅叙園も参考しています、と宮崎駿監督自身も語っているそうですが、この部屋はその湯屋のシーンを最も彷彿とさせるところです。






江戸時代末期の浮世絵師である歌川国芳が描いた「猫飼好五十三疋」を再現した53体の猫が並びます。


続いて草丘の間。






静水の間。




星光の間。




清方の間。






そして、頂上の間。




「昭和の竜宮城」とも呼ばれる贅を尽くした部屋は、正にお伽話に出てくる様な煌びやかな世界でした。一通りの見学を終え、ため息混じりで雅叙園を後にしました。




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COMMENT 6

相子  2017, 05. 05 [Fri] 23:08

くあどりさん  今晩は
この絢爛豪華さ 圧倒されました。くあどりさんがお出かけになったお蔭で目にすることが出来ました。
息を呑むと言う言葉が出て来る画像。有難うございます。
私が知っていることと言えば、中華料理の席で見る回転テーブルが此処が元だと言うこと位です。
素晴らしいと何回も何回も言いたいです。

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くあどり  2017, 05. 06 [Sat] 00:57

相子様。こんばんは。
この世の中には様々な世界があるものですね。
普段は絢爛豪華には全く縁の無い私ですが、たまに異次元の世界に触れるととても刺激になります。
今では中華料理店の代名詞とも言えるあの回転円卓も、此処がルーツだったのですね。
この上ないお褒めのコメントにとても感謝致しております。
有り難うございます。

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jyouganji  2017, 05. 06 [Sat] 07:38

まさに竜宮城

くあどり様 おはようございます☁
「連休は旅かな?連休明けには旅させてもらえるかも、楽しみ。」とちゃっかり思っていたのですが、東京にいらっしゃったのですね。でも、東京は広くて深いんですね。新たな発見をさせていただきました。すごい発見、ほんと、竜宮城です。千と千尋の映画を見ましたので、なおさらに興味深くじっくり拝見しました。招き猫の多さや違いにも釘付けになりました。今年の連休も出かけずに、贅沢気分を味わわせていただきました。この気分は浦島太郎以上のはず♪いつも本当にありがとうございます♪

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くあどり  2017, 05. 07 [Sun] 00:00

まさに映画の’世界でした

jyouganjiさん、こんばんは。
そうなんです。
連休の観光地はどこもいっぱいで高速道路は大渋滞なので、かえって都内のほうが穴場なんですよ。都内の道路はドライブ気分でスイスイ走れます。
私も「千と千尋」を観ましたが、こんな身近にその舞台になった場所があった事を今回初めて知りました。都内にもまだまだ私の知らない’場所が数え切れないほどあって、いろんな発見が出来そうです。
いつも温かいコメントをこちらこそどうも有り難うございます!

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市場のお姉さん  2017, 05. 17 [Wed] 11:00

リアルな猫にビックリしました!!

外観と全く違って、
昭和10年のケヤキ階段なんて、凄いですね!

リアルな猫の写真「赤い手ぬぐいをほおかぶり
している猫と、横の口を開けた猫」
書かれている説明を読んだら
江戸時代から飛び出してきたような
凄い事が出来てる気がしました。

それと、何とかのビーナス誕生でしたっけ?の日本版
天使が、鶴と鳳凰?になってて、日の丸があって
波が歌麿の波みたいで、、、凄く楽しめました。

良い写真ばかりで、くあどりさんも
厳選するのに、時間がかかったのでは無いですか?
最後に、帰りの階段を撮ってあったのは、
人が通って、キレイに磨かれていて又イイですね!
日本庭園と赤い傘と、、、、
全部イイです。ありがとうございました。

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くあどり  2017, 05. 17 [Wed] 23:12

市場のお姉さん、こんばんは。
最近はガラスとコンクリートで出来た建物が多い中で、木造の建築を見るとやはり落ち着きますよね。木にはなんとも言えない温かみがありますが、使い込まれた木は本当に美しいと思います。

そうなんですよ。
ボッティチェリの「ビーナスの誕生」のパロディーになっていて、作品名は「旭日美伊那須誕生之図」というそうです。いろんな作品があって時間を忘れて楽しんできました。

以前は重いカメラを持って出かけていましたが、最近はもっぱらスマホばかりになっていました。そのためあちこちでパチパチ写真を撮ってたら、あっという間にデータ量がいっぱいになってしまうんですよ。本当はもっとマメに写真を整理すればいいんですけどね。。

とても有り難いコメント、本当に感謝しております。
いつも有り難うございます!

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