都電散歩[荒川線]三ノ輪橋~荒川二丁目

 21, 2017 00:35
都電荒川線の始発停留場である三ノ輪橋停留場は、日光街道から路地を少し入り、梅沢写真会館を潜り抜けた先にひっそりと佇んでいます。


昭和2年築の梅沢写真会館は、かつて都電荒川線の前身である王子電気軌道が入っていたビルで、三ノ輪王電ビルディングと呼ばれていました。一階通路は商店街になっており、正面に駅があります。




「駅」と言うより、どこかの小さな公園のような感じ。切符売り場も無ければ改札口も無く、電車が停まってなければとても駅には見えない。


因みに「関東の駅100選」のひとつで、ちょうど今はバラが見事に咲き揃っています。



青や赤やピンクや黄色と言った、色とりどりの電車が入ってきてはまた出て行きます。


駅をひとしきり見終えたところで乗車。電車は花壇の中を長閑に走ります。


最初に降りたのは荒川二丁目でした。ここには旧三河島汚水処分場喞筒(ポンプ)場施設があります。




しかし正門まで行って分かったのですが、見学には事前に予約が必要でした。予約をしていなかった私は仕方なく資料だけでも貰おうと事務所へ行き事情を話したところ、なんとこれから施設を案内して頂けるとの事。意外な展開に心が踊ります。


赤い煉瓦造りの重厚な建物が印象的。大正11年に運転を開始したこの施設は、平成11年に別系統のポンプ施設が完成し現役を引退しましたが、平成19年には我が国最初の近代下水処理場の代表的遺構として、国の重要文化財(建造物)に指定されました。


東・西阻水扉室の中央にある階段を降りて行くと、


東・西沈砂池。




ヘルメットを借りて地下へと進みました。幻想的な世界に胸が高鳴ります。




喞筒井及び喞筒井接続暗渠。暗渠(あんきょ)とは地下に設けた水路の事で、整然と敷き詰められたタイルが独特な雰囲気を醸し出しています。


かつてはここを水が轟々と流れていました。その中を歩いていると思うと、なんだか不思議な気持ち。
 









階段を上がって喞筒室の二階へ。10基のポンプが並び、上部のクレーンには「六トン半」と「東京石川島造船所、大正六年製造」の文字が見てとれます。




  

創業間もない頃のエバラポンプ。


大正11年(1922年)3月に稼働が始まり、平成11年(1999年)に停止するまでの77年間、休む事なく働いたこと施設も、現在はその役目を終え静かに過ごしています。




急な申し入れにも関わらず、親切に対応し案内してくださった方々には本当に感謝しています。また機会があれば次回はゆっくりと見学させて頂きたいと思います。


大きな満足感と共に再び都電荒川線に乗り込みました。
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COMMENT 2

相子  2017, 05. 22 [Mon] 09:34

くあどりさん お早うございます
この見せて頂いた地下処理場の詳しい案内有難うございます。全く知識がありませんでした。
三ノ輪橋駅はとても懐かしいところです。草加に住んでいた頃車を止めてあの商店街の入り口にあったコロッケ屋で良く買ったものです。今は寂れいる様子ですね。

あの電車の路線は気に入り、皆さんに知って欲しく三ノ輪橋駅から貸し切りの電車ハイクを考えたことがありました。
庚申塚から地蔵通りの方に行くこともありましたね。大塚から早稲田まで乗ったこともありました。

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くあどり  2017, 05. 22 [Mon] 23:52

相子様。こんばんは。
私もポンプ場施設の事は最近インターネット上で知ったんですよ。あの建物にとても興味が湧いて、機会があれば行ってみたいと思っていました。
相子様は三ノ輪橋によく行かれたんですね。荒川線は私も何度か乗ったんですが、三ノ輪は車でしょっちゅう通るものの、三ノ輪橋から乗ったのは実は今回が初めてだったんですよ。ボランティアの方々によって花が綺麗に植えられているのがとても印象的でした。荒川線は貸切に出来るそうですが、何か機会があれば貸し切って乗って見るとさぞかし楽しいでしょうね。これからも不定期にはなりますが、荒川線の続きをアップしていきたいと思っています。
いつも温かいコメント有り難うございます。

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