世界に誇る紙の建築家と六本木の花火

 23, 2017 00:15
今月の16日まで乃木坂のTOTOギャラリー・間では「坂 茂 : プロジェクツ・イン・プログレス」が開催されていました。建築家・坂 茂(ばん しげる)氏は、日本は元より世界中の建築の設計に携わる傍ら、何処かで災害があったと聞いては世界中の被災地まで駆けつけて救済活動を続けてらっしゃいます。紙の管(紙管)を使った仮設住宅を提案し、2014年には建築界のノーベル賞とも言われるプリツカー賞を受賞しました。因みに私が今まで何度か訪れた銀座のニコラス・G・ハイエックセンターも、同氏の設計である事を後から知りました。


今回は18年ぶり2度目の展覧会となるそうで、世界各地で現在進行中のプロジェクトが模型と共に展示されていました。


これはパリ近郊、セーヌ川の中洲(セガン島)オープンする「ラ・セーヌ・ミュジカル」。あたかもセーヌ川に浮かぶ巨大な船をイメージさせる複合音楽施設です。




静岡県富士宮市に今月竣工予定の富士山世界遺産センター。屋根から逆さ富士が吊るされており、下部の水面に写ります。機会があれば是非とも訪れてみたい。
 



現在建築中のスイス時計会社の本社。材木の加工の模様もビデオで紹介されていました。坂氏によるとスイスの木材加工技術は素晴らしく、日本の技術は数段遅れているのだそう。日本は終戦後、鉄筋とコンクリートの建築に集中し、木造建築の技術はそれ以来殆ど進歩してないとの事でした。そう言われれば日本の都市はどこもコンクリートジャングルと化してしまいました。


紙管を組み上げたモデルが窓の外に広がっています。「紙」と聞くと、燃えやすい・水に弱い・耐久性に問題がある等と想像してしまいますが、坂氏によると工業製品である紙は全く問題が無いのだそう。
  







私が訪れたのは最終日だったのですが、なんと坂 茂氏ご本人が来場されていたのは驚きでした。現在進行中の一つ一つのプロジェクトについて説明されていたのですが、さすが説得力があります。




今回の訪問は非常に短い時間でしたが、お話しを聞いていくうちに、建築家という枠を超えて人間「坂 茂」氏としての魅力と偉大さの一端を窺い知れたような気がします。帰り際に撮影の許可と共に直筆サインを頂けたのは嬉しい驚きでした。


この後ギャラリーを後にして、東京ミッドタウンへ。


芝生広場では一足早く花火が上がっていました。






いよいよ本格的な夏の始まりです。
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COMMENT 2

-  2017, 07. 27 [Thu] 17:55

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相子  2017, 08. 02 [Wed] 09:21

くあどりさん お久しぶりです
いつの間にか日が過ぎていました。
紙の作品と言うこと初めて知り、日本の問題点を指摘されている内容。
坂 茂氏のサインを頂けて良い日となりましたね。
色々と見せて頂き、有難うございます。

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